さよなら「寝台特急さくら」山陰二人旅 門司港

 旅の2日目 2005.2.28.(月) 

 9:02 鹿児島本線 門司出発 普通

 門司港に向かうのもやはり20年ぶりのことです。大学時代の夜汽車を連ねた日本縦断の旅以来のことです。あの時は山陰本線から山口線を特急「おき」で、山陽本線を鈍行で乗り継ぎ、門司港から急行「かいもん」に乗るために向かったはずです。

 門司港の構内に入ってきました。大きく左カーブしてホームとなります。なんか東海道本線を東上して沼津駅に差し掛かった感じがします。

 上野駅のように車止めがあり終着駅のムード満点です。誇らしげにゼロキロポストも立っています。ここが九州の鉄道発祥の地、鹿児島本線の起点です。

 駅構内はレトロな雰囲気満点です。ここは切符売り場です。

 こちらは待合所です。

 自動券売機もご覧の通りです。

 そして、こちらが駅本屋です。九州を代表する鹿児島本線の起点らしく、風格を感じさせる駅舎です。「駅舎ベスト50」をやったことはありませんが、記憶に強く残っている駅舎です。最初に来たのは、幼稚園の頃だったか小学校の低学年の頃だったか、入港した父親の船を訪ねた旅でした。そうそう、バナナの叩き売り発祥の地でもありましたね。

 駅から徒歩1分、桟橋まで行きました。関門大橋が見えます。息子は鳩ぽっぽを追いかけ回していました。

 当初の予定ではここからは鈍行を乗り継いで新山口まで行く予定でした。駅構内で見つけた「九州鉄道記念館」の案内を見て変更、折角なので見学して行くことにしました。 

 中央ゲートではC59-1と9600がお出迎えです。

 入場券はこちら、大人\300,子ども\150とメモが残っていました。ネットで調べてみるとびっくり、なんと15年たった今でも入場料は変わっていませんでした。現在この地区は門司港レトロ地区となって駅もでき観光列車も走りと注目のエリアになっています。

 懐かしいデッキ付き箱形電機EF10-35です。幼年時代の絵本に登場していた電気機関車-初期のごはち(EF58)やゴーナナ(EF57)を彷彿させます。クハ581やクハ481も展示されていました。昭和40年代活躍を始めたこれらの車輛は少年時代の想い出です。

 各車輛の前で記念撮影をしましたが、大きな汽笛にびっくりした息子は、EF10の前での撮影を嫌がりました。よっぽど恐かったんでしょうね。

 キハ07-41は車内も見学できました。室内のそこかしこは木製、温もりを感じさせるほのぼのした車輛です。

 本館は赤煉瓦でした。そんな記憶は全くなく、ネットで調べてそうだったのかというのが真相です。大好きな赤煉瓦の建造物を見て覚えていないというのは、子連れ旅で気は張っているもののやはり寝不足で相当疲れていたようですね。写真も撮っていません。この写真は「九州鉄道記念館」のHPから頂いた画像です。

 本館には、トレインシュミレーターや様々な資料が展示されていました。これは明治時代の客車を再現したもの。座席はなんと畳敷きです。

 ミニ列車公園では787系「つばめ」を運転しました。 

 運転手なのに何故かマイクを片手にアナウンスも。うーん、ほっぺがかわいい。

「プラレールにご乗車くだちゃいましてありがとうごじゃいます。」

 駅に到着しました。これが息子が運転?していた787系「つばめ」です。