さよなら「寝台特急さくら」山陰二人旅 門司-松江

 旅の2日目 2005.2.28.(月) 

 門司港駅に戻ってきました。ここから普通列車を乗り継いで新下関を目指します。

 奥には車止めが見えます。ムード満点、終着駅ですね。かつてここから急行「かいもん」に乗って西鹿児島を目指しました。

 10:38 鹿児島本線 門司港発 準快速 4333M  10:45 門司着

 10:48  山陽本線 門司発 普通 5534M 10:55 下関着

 11:00 山陽本線 下関発 普通 3538M 11:10 新下関着 

 新下関からは新幹線で新山口に向かいます。

 下り線ホームにはなんと0系新幹線の姿がありました。新大阪7:03発の「こだま633号」全駅に停車して博多には11:49の到着、新下関は11:18の出発です。

 我々の乗ったのは11:19発「こだま650号」岡山行き

 なんと、なんと、4輌のミニ編成です。

 16輌編成が当たり前の東海道新幹線を見慣れた我々は、とにかくびっくり!

 ドル箱新幹線というもののやはり本当にドル箱といえるのは、東海道メガロポリス 東京-名古屋-大阪であることを実感させられた一コマでした。 

 シートがゆったりしてみえるのは、グリーン車のように2列&2列の配列になっているからです。座席の向きをどうするかで息子はご機嫌斜めでシートにうずくまってしまいました。車窓が真っ暗なのはトンネル通過中のせいです。山陽新幹線の特徴のひとつですが、まっすぐ線路を引くために山間部を通るせいで、やたらとトンネルが多いですね。

 11:27 山陽新幹線 厚狭に到着です。並走する山陽本線が臨めます。

 11:40 山陽新幹線 新山口に到着しました。

 在来線 山口線のホームは1番線です。ここで特急「スーパーおき4号」を待ちます。

 このホームは快速「SLやまぐち号」の発着番線です。それを意識してこんなレトロ調の駅長事務室がありました。

 12:10 キハ187系 特急「スーパーおき」入線です。

 昼食は新山口駅で購入した「希望弁当」\950なり。

 中身はこんな感じです。息子は唐揚げを購入、座席に着くやいなや食べ始めました。

 弁当の箸袋には「新山口駅」と小さく書かれ、その横に大きな文字で「小郡駅弁当」と書かれています。妻とも話しましたが「新山口」という駅名はどうも馴染めません。「小郡」の方がしっくりきます。

 12:26 山口線 小郡発 特急「スーパーおき」1004D 乗車

 周遊ゾーンから外れる 益田-松江 別途特急券が必要でした。車内にて購入しましたが、「1004D」と列車番号が記載されています。乗車記念に最高です。ちよっとしたことかもしませんが、我々鉄道ファンにはたまらない想い出の切符となります。

 ほとんど記憶がないのですが、息子は昼食後ほどなく、私も同様に山口線内はお昼寝していたと思います。弁当購入メモにはビールとあるので、幕の内弁当を肴に一杯やって良い気分で眠ってしまったのではないかと思います。写真もビデオも一切撮っていないので、寝ていたと思います。

 13:55 山口線 益田到着 ここからは山陰本線に入ります。13:57出発。

 14:02 山陰本線 鎌手-岡見 日本海が車窓に広がります。沖に浮かぶ島は高島。

 14:21 山陰本線 折井到着 運転停車して列車交換。相手は特急「スーパーまつかぜ3号」だったと思います。

 山陰本線 折井駅停車中 車内から望む日本海 磯の香りが漂いそう。「海の見える駅」のひとつです。

 14:26 山陰本線 折井-周布 美しい海岸線に沿って列車は東に進みます。

 15:29 山陰本線 小田通過

 昼寝から目覚めた息子と共に最前列に陣取って運転手気分です。振り子式気動車はカーブでもスピードを緩めることなく、疾走していきます。 

 この直後、息子が舌足らずの口で「ふうちゃだ、ふうちゃだ」を連発! 風車を発見して大興奮、私の方は撮影に夢中で生返事、むくれた姿が懐かしく思い出されます。

 15:32 山陰本線 江南に到着。列車交換のために再び運転停車です。

 今度のお相手は僚友の特急「スーパーおき5号」です。高速で駆け抜けていきました。

 15:36 山陰本線 江南 出発。あと8分で出雲市に到着しますと案内がありました。

 15:38 後藤総合車輛所出雲支所には羽を休める寝台特急「サンライズ出雲」と寝台特急「出雲」2編成の姿が見られました。

 15:43 山陰本線 出雲市駅構内に差し掛かりました。ダブルクロスです。

15:44  山陰本線 出雲市に到着しました。ホーム左側には381系特急「やくも」がいます。

 出雲市駅停車中の「スーパーおき4号」車内の風景です。席はがらがらです。16:46発

 15:55 山陰本線 荘原 通過。普通287M出雲市行きに道を譲ってもらい快走です。

 15:59 山陰本線 宍道 下り特急「スーパーやくも13号」と交換しました。

 16:03 山陰本線 宍道-来待 左手に宍道湖の絶景が広がります。

 16:04 山陰本線 来待を通過します。

 20年以上前、夜汽車を繋ぐ日本縦断の旅-起点である九州枕崎に向かうために京都から最初に乗った夜汽車が出雲市行きの鈍行「山陰」でした。

 1983.12.22.山陰本線 来待 普通「山陰」出雲市行き

 この想い出の駅 来待を通過しました。

 16:15 山陰本線 松江 下車。「スーパーおき4号」を見送りました。

 直後に息子がホーム反対側のキハを指さしながらこう言いました。

「壊れちゃってるからね。手で開けるみたい。」

「寒いから閉めておいて乗る人が手で開けるんだよ。」

 なんとも可愛らしい解釈でした。

 16:19 出雲市で出会った381系エル特急「やくも24号」を見送って駅を後にしバスで本日のお宿に向かいました。

 宿は松江しんじ湖温泉 ホテル「なにわ一水」さんです。部屋からは宍道湖の湖面が見渡せます。

 夕食は日本海で捕れた刺身を始めもちろんカニもありました。ビデオを撮っている間に息子はご覧通りカニをぱくり! 気づいた時にはカニはもうありましぇんでした。ぐすん。

2020.3.8.回想