第2作「旧東海道凪宿」のモチーフは、東海道五十三次の宿場町です。
県内の島田宿・岡部宿・由比宿を訪問しました。大好きな古い街並と併走する東海道本線の雰囲気を味わいたい!これがテーマでした。
宿場町は、GMのキットを改造して制作した11軒のストラクチャーを中心に再現しました。
月刊「鉄道模型趣味」(TMS)誌上制作記事発表は、2003年6月号(No711.)。
ちょうど第3作「凪宿歴史資料館と海風駅西詰」の制作追い込み時期に、編集部より掲載のお知らせとストラクチャーの写真送付依頼があり、俄然創作意欲が上がったことを思い出します。

1970年代 東海道本線 海風-茶摘 旧東海道凪宿付近
「旧東海道凪宿」を車窓に下り80系ローカル列車とEF58牽引荷物列車のすれ違い。
Contentsの153系「宮島」とEH10のカットは、制作記事の誌上発表時とともに、月刊「鉄道模型趣味」の広告ページにも登場しました。
ほぼ同じアングルでの撮影したのがこのカット。お気に入りのアングルです。
黄金時代のスター同士のすれ違い

上する151系特急「つばめ」と西下する153系急行「宮島」が、凪宿で出逢う。 東海道本線黄金時代のワンシーン。1964年初夏、海風-茶摘 最後の夏
よく見るとどちらの車輌にも乗客の姿が…。全車輌?いえいえ撮影用にクハのみです。
クハ153の台車が不自然ですね。
これでもR540くらいなんですが、伊豆「花月園」のR1000のようにはなかなかいきません。
「旧東海道凪宿」の町並みより 旅籠「柏屋」

「凪宿」の街並より、旅籠「柏屋」をご紹介します。岡部宿に現在も保存されている建築物より屋号を拝借。建物そのものは第3作で「歴史資料館」として制作しました。
修学旅行生が記念撮影、入り口には赤ん坊を抱いた若夫婦の姿も見られます。
GMの京風商屋をベースに加工、切り接ぎで重壮観溢れる旅籠になりました。
「旧東海道凪宿」の町並みより 京風扇の平野屋

池波正太郎の「鬼平犯科帳」は、西村京太郎の初期のトラベルミステリー作品とともに愛読書です。
そのきっかけとなった「穴」という作品に登場した屋号を拝借しました。 「柏屋」と並んで気に入っている建物です。